オートロックなど、自分が住む部屋を探すうえではあったらうれしい設備。
ただ、投資をする上では、それも初期設定の一つにすぎません。
不動産投資においても、初期設定が命です。
不動産投資は、初期設定ミスを後でリカバリする
ことは難しいのです。
初期設定1 物件
物件も投資上の初期設定の一つです。項目としては以下のような
ものでしょうか。
立地(首都圏、地方、駅徒歩距離など)
間取り(シングルかファミリーか、1Rか1Kか)
構造(木造、鉄骨、RC)
築年数
エレベータやオートロックといった設備の有無
土地の広さ
大規模修繕の状況
立地や間取りは賃貸需要にかかわりますし、構造や設備はランニングコスト、
築年数は融資期間や出口の取りやすさ、土地は資産価値にかかわります。
大規模修繕の有無は、購入後にどの程度修繕コストを要するかを左右します。
これらの状況は、購入後に変更することは不可能です。
設備の撤去は、現入居者の不満につながりかねず、難しいです。
正直、失敗したとなれば売却するしかありません。
初期設定2 借入条件
借り入れ条件とは、借入期間と金利の二つです。
借入期間
借入期間が20年と30年では、年間CFは雲泥の差です。
ただ、長ければその分完本返済が遅れ、純資産の改善が遅れます。
年間CFと純資産改善のどちらを取るかという問題ですね。
金利
金利が4%と1%では年間CFも大きく異なりますし、元本返済スピード
も全く異なります。
ただ、これらは、初期設定が最重要ではありますが、後で変更することもできます。
金利交渉や借換えが可能ですが、最初から良い条件で設定するに越したことはありません。
初期設定3 取得時の処理
意外と見落とされがちなのがこの項目です。
取得の処理とは、物件取得時の会計処理や税務上の設定です。
建物の減価償却期間
建物付属設備の計上の有無
取得時の不随費用(登録免許税、仲介手数料)などの処理
土地建物の按分割合
消費税還付の有無
これらの設定も、後日の変更はできません。
売買契約や購入後の最初の決算・確定申告で決定し、それで終わりです。
これらは事前にどのように投資を組み立てるのか、綿密に調整する
必要があります。
この初期設定の出来栄え次第で、投資規模の拡大が左右されます。
多くの投資家が、物件を購入することのみに注力し、多くの初期設定
を考えていません。
是非、不動産投資を成功させるためにも、初期設定の重要性を意識して
いただきたいと考えています。