不動産投資でも開業費は要チェックです
不動産を個人で購入することもあるでしょう。 その場合、物件を購入する前に買った書籍やセミナー代、交通費などは 経費にならないのでしょうか? これは、開業費に該当する可能性が高いです。 個人事業者の開業費とは? 所得税法施行令第7条 開業費(不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業を開始するまでの間に開業準備のために特別に支出する費用をいう。) 定義はこれだけですね。 つまり、 ①事業を開始するまでの間の支出で、 ②開業準備のため特別に支出したもの であれば、開業前の支出でも開業費にできるのですね。 ...
法人登記前の支出もしっかり集計 法人の創立費や費用として計上しましょう
法人が登記する前に生じた支出は経費になるのでしょうか? 登記前なので、法人としては影も形もありません。 しかし、一定の要件を満たせば、結構様々な支出を経費にできますので、 意識して領収書は揃えておきましょう。 ここでは、主に法人設立時に使われる創立費と開業費を解説します。 法人の創立費と開業費の定義 まずは、創立費と開業費の定義を確認してみましょう。 先ずは企業会計基準における定義から。 企業会計基準委員会 実務対応報告第19号 繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い 3.会計処理(3)創立費 創立費とは ...
イールドギャップを整理する 使い道に注意が必要です
不動産投資をしていると、イールドギャップという言葉を聞くことが多いです。 しかし、その定義には若干ブレを感じることもあるため、この際整理してみます。 そもそもイールドギャップって何? そもそも、イールドギャップとは何でしょうか? イールドギャップは、利回りの差を意味します。 不動産の中には、様々な投資対象があります。 地方か首都圏か、RCか木造か、新築か中古か。 このような様々な要素を比較するためには、統一した指標が必要ですよね。 このため、イールドギャップがこの投資優劣を判定するための指標として よく使 ...
500万円の融資のために走り回った思い出 不動産は本当に恵まれている
私は今は不動産専門税理士として仕事をしていますが、 かつては様々な業種を経験してきました。 お客様の融資のお手伝いをすることも多かったのですが、 苦労することも多かったです。 何と言っても、担保がない場合の融資の難しさは並ではありません。 担保無しで融資を受ける困難さ とある建設会社の孫受けの下請けのような会社でした。 数年前までは順調に利益が出てもいましたが、直近では赤字続き。 立て直しのためにも資金が必要なのですが、日々の資金繰りが精一杯で、 事業立て直しのための資金余力がありませんでした。 あと50 ...
不動産の運用スキルの重要性 水栓交換が面白い
最近水栓交換を自分でしています。 自分でできる工事は自分でやってみよう計画の一環ですが、 結構面白いですね。 このように、自分で手を動かす投資も面白いものです。 最初はこのような作業を自分でするなど考えもしませんでしたが、 今は意義のあることだと感じています。 はじめは買うことだけ考えていた 私も最初は物件を購入することに熱中していました。 物件探しの仲介廻り、融資付けの銀行廻り、賃貸需要調査や 事前のシュミレーションなどが主な興味関心でした。 積算がいくらあって、資産価値がいくらあって、修繕がいつされて ...
不動産相場の10年の波?今後はどうなるか
最近、融資が引き締められているという話をよく聞きます。 それ自体は本当のように思いますが、この状況はいつまで続くのでしょうか? 完全に私の主観ですが、考えてみました。 あくまで私の主観ですので、投資は自己責任でお願いします。 不動産相場10年の波 不動産に関わる人がよく言うことなのですが、不動産の相場は10年単位で上昇と 下落を繰り返しているというものがあります。 バブル崩壊やITバブル崩壊などを景気とした不動産の下落が概ね10年程度で 一見定期的に発生していることから言われるジンクスのようなものです。 ...
サブリースは真剣にやめておきましょう。
サブリース契約と言うものがあります。 これは、不動産会社がオーナーから物件を1棟借りし、 それを入居者に転貸するものです。 オーナーには、保証賃料が支払われます。 このため、空室があろうがなかろうが一定の賃料が支払われるので、 一見空室に左右されない便利な仕組みのように見えます。 しかし、これはやめておくべきです。 借上げ業者が借地借家法で保護される 借地借家法上、業者が借家人として取り扱われます。 そして、借地借家法は、借家人の権利を手厚く保護する法律です。 何が起こるのでしょうか? 本来素人であるはず ...
不動産はおまかせ運用で本当に大丈夫? 大家としての腕を磨く必要
不動産投資でよく見るのが、「おまかせ運用」です。 物件の売買から管理運用まで、全て受託しますというシステムです。 使いようによっては便利なのですが、一方で無視できないデメリットもあります。 なんでもおまかせ、楽ちん不動産投資 よく見るのが、新築系ですね。新築物件を販売し、その管理も受託する。 入居付けも物件の修繕の手配も植栽剪定も、全てその業者が手配します。 概ね高い入居率を維持しているとのことです。 (本当かは知りませんが) また、最近は大きな問題になってもいますが、大手不動産会社が提供している サブリ ...
安くなっても買えないのでは意味がない 融資の観点
不動産が高くて買えないというのは、よく聞く話です。 私自身、今の不動産は少し高いなとは思います。 なかなか十分な儲けが出る水準にある物件はありません。 一方で、相場が下がったら買えるという訳でもありません。 不動産の相場は銀行がつくる 不動産にも、相場の変動があります。 バブル崩壊後やリーマンショック後に不動産が尋常でなく下落したこともありました。 また、ここ数年で不動産の相場が急上昇していることは皆さんもご存知でしょう。 この相場変動は、何が要因なのでしょうか? 株式や債券であれば、長期的には企業の業績 ...
不動産購入のタイミングはいつか?値下がりしてから?
不動産に限らず、投資をする者にとっての一大論点は、次の一点ではないでしょうか。 つまり、今買うのか、それとも今は様子見で、安くなってから買うのか、ということです。 キャピタルゲイン狙いの投資とインカムゲイン狙いの投資 あらゆる投資の根本原理は、安く買って高く売ることです。 株式、債券、FX、各種先物、不動産から、金、ワイン、骨董品まで、投資とは 売却益を上げるために行うのです。 (Jリートや投資信託もこれら投資対象を目的とするものです) 根本的に、キャピタルゲインを目標にすることが投資の醍醐味といえます。 ...