不動産投資は、物件の売却金額が重要
不動産を購入する場合、みなさんは利回りに着目していると思います。 もちろん、投資なのですから、毎年いくら儲かるかという利回りは 非常に重要な指標です。 しかし、売却時に「いくらで売れるのか?」という視点は、利回りと 負けず劣らず重要なのです。 不動産投資におけるもうけとは? この、借入金の返済による儲けは、非常に見えにくく、あまり着目されません。 どういうことか見てみましょう 例えば、1億円の借入をして、この10年後にそれが8千万円であったとしましょう。 この物件を1億円で売却すればどうなるでしょうか? ...
独立前後のモチベーションの変化
私はいま独立しているわけですが、そのモチベーションの あり方は勤務時代から大きく変わったと感じています。 これまでの記事とはいささか風合いが異なりますが、 考えてみました。 勤務中のモチベーション 給料 勤務中は時間に対して給与が支払われます。 これを裏返せば、時間さえ潰せばお金が手に入るということ でもあります。 ああ、今月使いすぎたな、じゃあ来月はちょっと残業するか… というような思考回路ですね。 上司からの期待 上と下の関係は、組織固有のものです。 この上下の関係は、時に非常に煩わしいものです。 し ...
不動産投資では、経費の支出は慎重に。
不動産投資家の方々を見ていると、税金の支払いを避けたいあまり、 無駄なお金を使いまくる人がたまにいます。 このような行為は、行き過ぎると投資に大きな負の影響をもたらします。 経費は税金分割引購入? 不動産投資家の方々を見ていると、物件を取得してどうも気が大きく なったのか、経費をやたらと使う人がいます。 会議費、交際費 家具、電子機器 自動車、旅行 この用途で支出を始めるのです。 なぜ急に使い始めるのか。 その理由を伺うと、ほぼ決まって「税金分安くなるでしょ?」 と言われます。 確かに、経費は税金の発生を ...
1物4価?土地の評価方法の違いを理解する
土地は収益物件の資産価値の中核をなすものです。 しかし、1物4価という言葉もありますが、この「土地」には様々な評価基準があり、 実にわかりにくいです。 このため、今回は様々な評価基準をまとめてみましょう。 実勢価格(時価) 実勢価格が、土地の時価です。 つまり、実際に売買がおこなされた金額が実勢価格と呼ばれます。 実際に売れた金額ではありますが、実際の売買価格は様々な要因 により値段が返送します。 地形、容積けんぺい率、売主の売り急ぎ具合…実に多くの要因が 関係してきます。 このため、では自分の土地はいく ...
隠れ債務超過?不動産投資におけるバランスシートの見方
ここ最近物件を購入したものの、その後購入できなくなったと 嘆く方は非常に多いです。 その原因は十中八九、バランスシート(貸借対照表)が債務超過に なっているからです。 債務超過になれば、銀行は通常融資をしてくれません。 ですので、債務超過には気をつけなければならないのですが、実は バランスシートの見方は2つあるのです。 この点を注意しないと、債務超過になっているのに、気づかないという 恐れもあります。 今回はその点を考えてみましょう。 1つのバランスシートに2つの見方 皆さんも、バランスシートをお持ちだと ...
土地建物が分かれていない場合~土地建物の金額の決め方③
売主が個人である場合、通常は売買契約書に土地と建物の金額が個別に記載されることはありません。 このように売買契約書に金額の記載がない場合、競合方法で売買金額を土地と建物に分割しなければなりません 。 不動産鑑定評価書による按分 路線価・公示価格により土地 を計算し、差額を建物とする方法反対に、建物価格を計算し、差額を土地とする方法 固定資産税評価額による按分 それぞれ検討させていただきます。 シリーズ:土地建物割合を考える 第1回:不動産の土地建物の金額を考えていますか? 第2回:はじめに売買契約書ありき ...
売買契約書が税務署に否認される?~土地建物の金額の決め方②
土地建物の按分は、売買契約書の記載がある場合はそれによって計算することが大前提です。 しかし、実は売買契約書が否認されたケースもあります。 非常に珍しいケースですので見てみましょう。 シリーズ:土地建物割合を考えよう 第1回:不動産の土地建物の金額を考えていますか? 第2回:はじめに売買契約書ありき~土地建物の金額の決め方① 第3回:売買契約書が税務署に否認される?~土地建物の金額の決め方② 第4回:売買契約書に土地建物をまとめて記載した場合~土地建物の金額の決め方③ 第5回:土地建物比率で不動産鑑定評価 ...
はじめに売買契約書ありき~土地建物の金額の決め方①
収益用不動産を取得した場合に、どのように土地と建物に按分するのか。 もちろん買主である不動産投資家にとっては、建物金額を大きくすることにメリットがあります。 建物金額を大きくするためにはどうしたらよいか、地味なように見えて、非常に重要な論点ですね。 あまり詳細に語られもしないテーマですが、今回は少し掘り下げて考えてみましょう。 シリーズ:土地建物割合を考えよう 第1回:不動産の土地建物の金額を考えていますか? 第2回:はじめに売買契約書ありき~土地建物の金額の決め方① 第3回:売買契約書が税務署に否認され ...
不動産の土地建物の金額を考えていますか?
不動産投資をする上で、土地建物割合は極めて重要な要素です。 しかし、あまり気にしていない方が多いのが気になっています。 今回から以降4回に渡って、不動産の土地と建物にどのような金額をつけるか、土地と建物の金額によって何が変わるのか考えてみましょう。 シリーズ:土地建物割合 不動産の土地建物の金額を考えていますか? 第2回:はじめに売買契約書ありき~土地建物の金額の決め方① 第3回:売買契約書が税務署に否認される?~土地建物の金額の決め方② 第4回:売買契約書に土地建物をまとめて記載した場合~土地建物の金額 ...
減価償却は課税の繰り延べ?減価償却の意義とは
減価償却は課税の繰延とはよく言われることです。 一体どういうことなのでしょうか? 減価償却費のつかみどころの無さと相まって、意外と知られていません。 減価償却費の大きい物件と小さい物件の比較 ここで、同一物件で減価償却のみ条件を変更し、減価償却の違いで キャッシュフローがどのように変化するか見てみましょう。 前提 土地建物1億円、表面利回り9%、築25年のRC、 金利4.5%期間30年のフルローンで取得し、取得10年後に売却した。 なお、取得は法人で行った。 ケース1:減価償却費の大きい物件 建物割合を6 ...