私はいま独立しているわけですが、そのモチベーションの
あり方は勤務時代から大きく変わったと感じています。
これまでの記事とはいささか風合いが異なりますが、
考えてみました。
勤務中のモチベーション
- 給料
勤務中は時間に対して給与が支払われます。
これを裏返せば、時間さえ潰せばお金が手に入るということ
でもあります。
ああ、今月使いすぎたな、じゃあ来月はちょっと残業するか…
というような思考回路ですね。
- 上司からの期待
上と下の関係は、組織固有のものです。
この上下の関係は、時に非常に煩わしいものです。
しかし、尊敬できる上司というものは確かに存在し、
この上司から褒められる、期待されるというのはとても
嬉しいことなのです。
このような尊敬できる上司からの期待というのは、
自分の成長を飛躍的に加速できると感じています。
- 所属
人間、何かしらの集団に所属したいという願望は、結構
根源的なもののような気がします。
ある程度大きな組織で働いてもいましたが、やはり職場の人たち、
会社の看板を背負っているという意識、などは、組織に属さなければ
得られない独特なものでしょう。
また、自分で特に何も考えなくても、多くの目標や指示は組織から
与えられます。
その目標や指示を達成すれば組織内で昇進できるわけですね。
つまり、自分で能動的に自分の行く末を考える必要は正直
あまりありません。
これは、なんだか大きな船に乗っているような感覚で、
結構快適でもあったと感じています。
独立後のモチベーション
独立後は、勤務中の反対のことがメリットになりました。
- 自分の努力と収入の一致
独立後は、自分の時間を売ることはできません。
ダラダラ過ごしていては、収入0というわけです。
自分の頑張りが直接収入となるのは、ちょっと経験しないと
わからない喜びがありますね。
- お客様からの期待
組織内では、社外との付き合いが多くなく、どうしても目線が
社内向きでした。
本来は、組織はお客様との付き合いによっ
て維持されていたはずなのですが、
極度に分散し分担された業務の中では、これを感じることはできませんでた。
しかし、独立後は自分の前にお客様がいます。
その反応はダイレクトに伝わります。
感謝の言葉をいただくときほど嬉しいことはありません。
- 自己決定
独立すれば、何者にも属していませんし、誰も向かう方向を指し示してもくれません。
どこに進むのも、何をするのも自分次第というわけです。
これは心細い面もたしかにありますが、これを遥かに圧倒する快感があります。
自らの命運を自ら手に握っている感覚、これは組織に属していたときには
考えもしないものでした。
今まで、良い高校に入り、いい大学に入り、いい会社に入って来ました。
今になってみると、自分でこうしたいと決めたことはなかったように思います。
自分で自分の行路を決定することが、これほど新鮮で面白いとは思いませんでした。